「さぁ、これから行政書士として独立開業しよう!」
「でも、まずは何を準備したらいいかわからない」
開業に向けて何を準備すべきか、どこから手をつければ良いのか、頭を悩ませていませんか?
そんなあなたのために、私が開業準備で経験したことと、開業に必要なこと10選をお伝えします。
私が行政書士として独立開業した時は、手探りで稼ぐまでに遠回りしました。
「今ならこんな準備をして開業する!」という内容をお伝えします。
この記事にある10選を実行することで、スムーズに開業することができます。
私が考えるベストな開業準備です。
この10選を参考にすることで、開業がスムーズに進めていけます。
開業までのスケジュール
まずは、開業までのスケジュールを確認しましょう。
行政書士登録の流れは次の通りです。
- 登録手続きの書類を手に入れる
- 登録書類の記入とその他必要書類を揃える
- 都道府県単位の行政書士会に申請する
- 事務所の立会いをする
- 登録完了
登録手続きの書類を手に入れる
登録書類は、日行連のホームページか都道府県単位の行政書士会から取得できます。
申請窓口は都道府県単位の行政書士会なので、この時点で一度連絡することをおすすめします。
必要な書類の確認、申請の予約方法(曜日や時間の指定があるか)などを確認するとよいでしょう。
登録書類の記入とその他必要書類を揃える
提出書類の一覧
- 申請書
- 履歴書
- 誓約書
- 住民票
- 身分証明書
- 顔写真
所属単位会(都道府県)によっては、これ以外にも必要な書類があります。
取り寄せた(ダウンロードした)書類の記載例などを確認しながら、作成します。
住民票や身分証明書は、業務でもよくある添付書類です。
代理で取得する場合は?委任状で取得する場合は?など実務を想定して、手続きを確認しておきましょう。
指定の書式を使用しているか?
誤字脱字がないか?
行政書士の仕事のベースにもなる自身の登録手続きです。
補正などないように依頼された仕事のつもりでやることをおすすめします。
都道府県単位の行政書士会に申請する
事前に都道府県単位の行政書士会に連絡して、申請の予約をしましょう。
いきなり訪ねても申請書を受け付けてはもらえません。
場合によっては登録説明会の開催がされることもあります。
不安な方は、登録説明会や申請書に関する質問を問合せてみてもよいです。
事務所の立会いをする
どこで開業するかを確認するため、事務所の立会いがあります。
事務所としての機能があるかどうか?
開業する方はどんな人柄なのか?
先輩行政書士が調査員として確認に来ます。
登録完了
手続きが完了したら、登録通知を受け取ります。
提出書類の補正や不備がなければ、約2か月程度で登録が完了します。
行政書士として、名乗り業務を請け負うことが可能となります。
開業に必要なこと10選
約2か月程度、登録までにかかるので、その間にできる準備をしておきましょう。
以下は、開業までに必要なこと10選です。
- 必要な備品などを準備する
- HPを立ち上げる
- 業務で使う書式を準備する
- 報酬額を決める
- 資金計画を作る
- 事業計画を作る
- あいさつ先リストをつくる
- 家族や友達に独立開業することを知らせる
- 事務所周辺の士業の事務所を調べる
- 行政書士のHPを研究する
必要な備品などを準備する
開業までの準備は、必要最低限でスタートすることをおすすめします。
完璧な準備は時間がかかりますし、開業してから足りないものがいくつもでてきます。
必要なものは、必要なときにそろえるくらいの気持ちが重要です。
開業準備で最低限必要なものをリスト化したものはこちらのページで確認できます。
こちらも合わせて読みたい
「 初月から売上を作る!行政書士事務所の開業準備で必要なもの 」
HPを立ち上げる
開業してスタートダッシュしたいなら、必ず準備してもらいたいものはホームページです。
ホームページには、次のような役割があります。
- 名刺代わり
- 自己紹介
- 取り扱い業務の紹介
- 連絡先や事務所案内
- 手続きの流れの説明
- 報酬額の説明
24時間これだけの役割を勝手にやってくれるホームページは、できる営業マンを雇っているイメージです。こちらのページで詳しく解説しています。
こちらも記事も合わせて読みたい
「 問い合わせが来る!行政書士が集客するホームページの作り方(独立開業向け) 」
業務で使う書式を準備する
開業してから、メイン業務は何にするか決めていますか?
受注しようとする業務は、すぐに始められるように書式を準備しておきましょう。
- 申請書
- 添付書類
- 提出先
- 提出期限
- 処理期間
- 申請手数料
このくらいは、覚えておく必要があります。
申請書と添付書類については、テンプレートを申請先から入手しておきましょう。
申請先のホームページからダウンロードできるものから、紙ベースのものもあります。
紙ベースのものは、ワードやエクセルで書式を準備しておきます。
当サイトがおすすめする業務はこちら
「 独立開業したばかりの行政書士が年収1000万円稼ぐ受注しやすいおすすめ業務 」
報酬額を決める
開業してから最初にやることは、「見積書を提示する」ことになります。
ホームページや電話、知り合いからの問い合わせがきて、業務を始める前には必ず見積書を提出しましょう。報酬額が決まっていないと、後でトラブルの原因となります。
よければこちらの記事もご覧になってください。
「 報酬額計算できる見積書・請求書・領収書のテンプレートを販売します 」
資金計画を作る
これから独立・開業して行政書士として経営をするには資金計画を立てなければいけません。
- 開業資金はいくらまで準備できるか
- 毎月の経費はどの程度必要か
- 最低限の月の収入はいくら欲しいか
できれば開業してから半年は収入無しでもやっていけるくらいは欲しいです。
と、言っている私は開業資金は100万弱でしたが。。
3ヶ月仕事がなかったらヤバい資金計画でした。
仕事を数多く受けるようになると、思っているより費用がかかるものは「立替金」です。
受注するタイミングで、申請手数料は必ずもらうようにしましょう。申請手数料まで立替えると資金がショートしてしまいます。
事業計画を作る
資金計画が決まったら、事業計画です。
決めているメイン業務がうまく受注できれば良いですが、受注できないこともあります。
受けやすい業務はこちらでもご紹介しています。
あいさつ先リストをつくる
開業することをお知らせする方のリストを作りましょう。
「誰にあいさつしたら良いかわからない」
「あいさつに行けるような人がいない」
なんて方もいるかもしれません。
親戚、ご近所、友達にあいさつに行きましょう。
これまで勤めてきた会社や恩師なども忘れてはいけません。
誰が仕事の依頼をしてくれるかわかりません。
思いつくままに、まずはリストを作ってみてください。
家族や友達に独立開業することを知らせる
あいさつリストを作ったら、まずは家族と友達に知らせましょう。
このタイミングで、名刺やチラシがあるとより効果的です。
事務所周辺の士業の事務所を調べる
近くの先輩行政書士から仕事をふってもらえるかもしれません。
司法書士の先生から法人設立や相続の依頼があるかもしれません。
税理士の先生から建設業許可の依頼があるかもしれません。
社会保険労務士の先生から営業許可の依頼があるかもしれません。
土地家屋調査士の先生から土地の転用許可の依頼があるかもしれません。
お近くの関連始業の先生に、こちらからわからないことを相談するかもしれません。
仲良くしておいて損はないでしょう。
行政書士のHPを研究する
同じ業務を扱っているホームページを研究しましょう。
どのようにしてホームページから受注しているのかがわかります。
今後のホームページ集客のヒントが隠されています。
私が独立開業したときに準備して良かったことは、「業務で使う書式を準備する」と「報酬額を決める」です。
どちらも開業から徐々に揃えていってもよいものですが、初月から売上を上げるスタートダッシュをしたければ、必須です。
特に問合せで金額をざっくりでも伝えられると、受注までスムーズに話が進みます。
書式が準備できていれば、申請するまでの時間を短縮できます。
仕事を受注してからスムーズに進めることは、お客様の利益につながります。
信頼される行政書士になるために、準備はしっかりとしておきましょう。
1日でも早い開業を目指そう
行政書士事務所の開業までのスケジュールと必要なことを確認しました。
開業準備は完璧な準備を目指してはいけません。
1日でも早く開業して、仕事を受注して、稼ぐことを優先してください。
この記事では最低限に必要なものをご紹介しました。
「必要なものは必要になった時にそろえる」くらいの気持ちでスタートしましょう。